マゴットセラピーの株式会社バイオセラピーメディカル
よくある質問とその答え

マゴットセラピーの治療方法に関して

Q:治療にはどれくらいの期間がかかりますか?
A:患部に置いたマゴットは48〜72時間を目安に取り替えながら治療を継続します。症例にもよりますが、このサイクルを2〜5回繰り返し、通常1〜3週間で患部の壊死組織がほぼ除去されます。ただし患部の状態が改善しない場合は無効例と判断し、すみやかに別の治療に切り替える必要があります。
Q:治療中に控えるべき行為はありますか?
A:治療中には患部を水につけないようにシャワーを浴びる時はカバーをする必要があります。また暖房器具などのそばに患部を長時間置くことも避けた方がよいでしょう。足底や臀部など荷重がかかる場所を治療している場合も注意が必要です。以上の点を注意すれば普段通りの生活を送ることが可能です。
Q:治療を受けるにあたって中止すべき薬物はありますか?
A:特に治療を受けるにあたって中止すべき薬物は報告されていません。抗生物質の全身投与やX線などにもマゴットは影響を受けないとされています。ただし抗凝固剤を服用中の場合は患部の出血の有無を治療の間、注意深く観察する必要があります。また患部の軟膏や酸性水がマゴットの成長を妨げる可能性がありますので中止して下さい。同様に幾種かのプロピレングリコールを含むハイドロゲルドレッシング材がマゴットの成長を妨げることが報告されており、創面にこれらの軟膏やドレッシング材が残存している場合は、治療の前によく取り除くことが望ましいと考えられます。
Q:圧迫包帯の使用は可能ですか?
A:マゴットが呼吸し動き回るスペースが保たれていれば圧迫包帯を使用することも可能ですが、このような症例においては創部が虚血に陥っている場合が多く、使用は避けた方が良いでしょう。
Q:マゴットが乾かないように患部を毎日湿らすことは必要ですか?
A:ふ化したばかりのマゴットは脱水状態にならないように注意が必要ですが、患部に置くマゴットはふ化後24時間以上経っており特別な処置の必要はないと言われています。むしろマゴットの分泌液とそれによって溶解された壊死組織により、一時的に創部からの浸出液は増加することが多いといわれています。
Q:何匹のマゴットが必要ですか?
A:患部の状態にもよりますが、1平方cmあたり約5〜1匹の使用が標準とされています。通常治療により患部の壊死組織が除去されるにつれ、必要なマゴットの数も減少します。
         マゴットちゃん