マゴットセラピーの株式会社バイオセラピーメディカル
マゴットセラピーの臨床
ドレッシング法選択のフローチャート

バッグ法を用いた治療手順(留置期間:5〜7日間、購入物品:マゴットバッグ)

写真撮影協力:ドイツBietigheim病院Fleischmann医師

<治療前日からの準備>
マゴットの成長を妨げる可能性があるため、患部の軟膏や酸性水の使用を中止しておく。
<治療1日目>
表1.治療当日必要物品
物品 必要度 使用目的
マゴットバッグ 患部面積に合わせたマゴットバッグを選んでおく。
(バイオセラピーメディカルより発送)
生理食塩水(20ml) ガーゼを湿らすために使用
ピンセット(外科セッシ) マゴットバッグ、ガーゼの取り扱いに使用
ガーゼ(大) 患部の被覆などに使用。
包帯 マゴットバッグの固定に使用
テープ(紙製など) ガーゼ、包帯の固定に使用。

◎必須 ○使用が望ましい △あれば便利


@ 治療の準備・製品の確認
  • 必要物品を確認(表1参照)。
  • マゴットバッグを容器内から取り出し、バッグ内のマゴットが生存していることを確認し、ガーゼの上に準備しておく。
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A マゴットバッグの貼付
  • マゴットバッグを壊死した患部に置く。上から軽く生食で湿らせたガーゼを当てる。
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B マゴットバッグの固定
  • ガーゼをテープで軽く固定
  • 更にガーゼの上から包帯を軽く巻き固定。
  • 終了。
  • ※マゴットバッグが入っていた容器は蓋を閉め医療用廃棄物として処理する
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<治療2〜6日目>

・ガーゼ汚染がひどければ外側の包帯やガーゼを交換する。

・マゴットバッグが患部からずれていないか適宜チェックを行う。

・治療の途中でも必要に応じて患部の観察/洗浄を行うことも可能。


<治療終了日(5〜7日目)>
表2:治療終了日必要物品
物品 必要度 使用目的
ビニールゴミ袋(大) マゴットバッグ、ガーゼなど汚染物質の廃棄用
生理食塩水(100〜500ml) 患部の洗浄用
ガーゼや創傷被覆材 患部の被覆用
ピンセット(外科セッシ) マゴットバッグの除去、ガーゼの取り扱い用
◎必須 ○使用が望ましい △あれば便利
@ 包帯、ガーゼの除去
  マゴットバッグを覆う包帯やガーゼを除去する。 bag_08bag_09
A マゴットバッグの除去
  • マゴットバッグを除去し、患部を生食で洗浄する。稀に幼若なマゴットがバッグの外に出ている場合があるため、患部への取り残しが無いか十分に注意する。
  • バッグ内のマゴットの成長具合を確認する。(治療効果判定の材料となる。バッグの外から観察できる場合は、バッグを開ける必要は無い。)
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B 終了
  • 患部を被覆。取り除いたマゴットはガーゼなどマゴットが付着している可能性のあるものと一緒に、ゴミ袋に入れしっかり口を閉じた後、医療廃棄物として処分する。
  • (生きたマゴットをそのまま廃棄することに問題がある場合は、約半日冷凍させてから廃棄する。)
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※潟oイオセラピーメディカルのマゴット(ヒロズキンバエ2齢幼虫)は在来種を用いているため、 仮に外部に逃げ出すことがあったとしても生態系に害を及ぼすことはない。

通常、マゴットを患部に置く期間は5〜7日間でこれを1クールとする。1クール終了後の患部の状態や施行中の副作用の有無により2クール目施行の判断をし、次のマゴットの発注をする。